短編集1

 

◎こうい

 

服を脱ぎ、ショーツに手をかける、その瞬間あらわになる恥部に見惚れざるを得ない。美しく張りのある鼠蹊部の中心に思わず手を伸す。相手さんも突然のことに痙攣、中指の腹で局部をゆっくりとなで回す、淫猥な手の動きだと言われてもやめようにない。そのまま内部に入れゆっくりとそして確実にポイントを責めるとたちどころに蜜が溢れる。

 

嬢「ずいぶん経験を重ねましたね、初めてお会いした時は奥手でしたのに♪」

岡「まだまだですよ、魅惑的なものには手が思わず伸びるのが性分でしてね」

嬢「やっぱりお口が上手ですね(たぶんからかわれてる)」

 

そのままベッドに倒れこみ下になる。こちらの竿をお返しとばかりに愛撫する。激しくそして確実に心地よい刺激を与えるそのしぐさには脱帽もの、唾液が竿を伝い陰嚢にかかるのを感じる。ドロりとしたそれには相手の本気の興奮の意を読み感じこちらもかりそめの環境により興奮する。上下を逆にし、こちらも舌にて局部を撫でるように、口に入り込む愛液のなんとも言えない風味を感じつつゆっくりと何度も愛撫。そのままゴム付きで挿入、相変わらず抜群のしまりだ。病気もらってもいいから生でしたいと思わざるを得ない。乳房をつかみ愛撫している間に足でホールドされる。

 

嬢「イキそうなんですか」

岡「そろそろですね」

嬢「顔もっと見せて、こっちに来て」

岡「ええ」

嬢「好きですよ…ん…」

 

正常位でかつ頭を抱えられ息も吸えぬような濃厚なキス、酸欠で頭回らない中でそのまま欲望をぶちまけた。

 

・・・

 

◎人の夢

 

 びちゃびちゃと淫猥な音を立てながら交わる二人がいる。華奢な体、美しいうなじ、控えめな乳房、それらを堪能し抱きかかえながら今この瞬間の異常さに酔いしれる。さらに口をふさがれ、互いの肺の中にある酸素のみを交換しあい生命の維持を図るような…酸欠のようなものにも襲われながらただ性欲を満たすためだけの行為にいそしむ。なんとも耽美で破廉恥な行為であろう。

 体位を変え、こちらが覆いかぶさる。相手が絶頂に達し恍惚とした表情になろうとも、口を口でふさぎ欲望のままに腰を振る。白い鼠蹊部、腹部、ももそれらがわずかに躍動するのをイチモツで感じることに酔いを覚える。あわよくば自分の醜い欲望を相手の中にぶちまけてやろうと何度も思うがそれは能わざる事、それに悔しさというかやるせなさのようなものを心のどこかに感じながら、自分も絶頂に達したのにも関わらず動き続ける。中にぶちまけたいてやりたいという儚い願望をかみしめつつ…。

 

END